支援のかたち

今朝オンラインで日本のニュースを見て、とても感心する支援の形があった。 きっともう知っている人も多いと思うけれど、私の視点から見た、将来参考にしたい慈善活動方法。 ===ロンブーの淳くんの「物資募り隊」=== 被災したツイッターのフォロワーに何が一番必要なのかを聞き、電池、カイロ、懐中電灯を選び、物資援助の必要性を被災地域の福祉課と再確認。 配送手配も済ませた後で、集中的にこの3点の物資を募った。 新たに購入するというのではなく、家に余っているものを提供して欲しいという、資源を有効活用する方法。 そして物資集計も即ホームページでアップされ、収集した100%が被災地へ届けられる。 とりあえず始める募金とは違って、事前調査や準備もかなりしっかり整っていて、 実際にどれだけの額が、いつ頃届くのか?と不安になる募金と比べ、収集から発送に到るまで全てが報告されている。 経費などもかなりかかっているのに、それは他の収入から補っているっぽく、これぞまさに真の慈善活動!とこのやり方を感心した。 ===ジャニーズのエネルギー提供=== コンサートで使用するはずだった燃料用トラックに軽油を積み、東京にある運送用のトラックには水を用意、そして電源車とこれらのトラックを被災地側へオファーし、 人員も確保し無料提供、そして援助要請があり次第出動させるという、会計的にマイナスになるところを、CSR活動に移行しプラスにしてしまう戦略。 目の前にある資源を最大活用し、すぐ形にして支援するという素晴らしい援助方法。 ===高須クリニック=== 美容医療は心にアプローチする幸福医療と語り、 自分の技術で被災者のの心が休まればと、疎開してきた被災者の治療を一年間無料治療する。 阪神淡路大震災の時も、多くの人の心を癒したという。 とりあえず自分が確実に出来る範囲のことを、一生懸命にしようとする態度。真似るべきことを学ぶ。 私は決して募金を批判している訳でなく、すぐに募金を立ち上げる人達のその行動力はすごいと思う。 ただ、ビジネスを勉強し始めてから企業だけでなくNPOのケースも多く学び、お金の流れが今までよりもっともっと細かく見えるようになり、 多くの募金の行方を浅く感じてしまったり、 周りにエグゼクティブレベルの人が多くなったことから、いろいろなケースを見たり聞いたりして、 お金が関わると目的が左右される事実を感じたり、 疑問に思うことが増えただけ。 今日読んだこの3つの記事に関しては、シンプルかつ、今ある資源を最大活用し、そして効果的でとても感心した。 大学院卒業まであと2ヶ月弱。 私に今できることは、卒業を間近に学校を失ってしまった人達の分も、全力を尽くして勉強して、卒業して、 様々なケースをリサーチして、自分にできることがどのように効果的に形にできるのか、よく考えてから行動したい。 毎日不安な思いをして過ごしている皆様、 どんなニュースや映像を見ても、日本にいる友達や家族の話を聞いても、実際にその状況にいないので、わからないことが沢山あります。 きっと私が思っている何倍もしんどいのだろうと思います。 人生全てに理由があるというように、私が外にいるのも、きっと何かの意味があり、 この環境で私がまず考えるべきだと思うことは、どのように日本を再建していけるのだろうということだと思っています。 一日も早い状況回復をひたすら祈っています。